7月22日のNHKヒューマンドキュメンタリー「ある少女の選択~18歳いのちのメール」がリアルタイムで見れなかったので、録画していたのをみました。
18歳の少女(華子さん)が自分の延命治療を拒否するという選択をした。何故その様な重たい決断をするに至ったのかを知りたくて番組を見ました。でも華子さんのお父さんの姿を見て、我が子が自分の意思で治療を拒否した時に、それを最後まで見守ってやれるかという問いを突きつけられました。
華子さんは8歳の時にドイツで心臓の移植手術を受けましたが、その時 彼女は余命10年と宣告されています。10歳ごろに背骨が曲がる病気を併発し、15歳からは人工呼吸器を付けた為に声を失います。それでも彼女は訪問診療を受けながら、「何気ない」日常生活を満喫していました。会話はジェスチャー、筆談、携帯のメールなどを使い、自分の思いを伝えています。
18歳の時に足にむくみが出た為、腎臓の精密検査した結果、腎不全で週に2~4回透析が必要なことが判明しますが、華子さんは今まで通りの普通の生活をする為に人工透析の治療を拒み、自宅療養することを選択します。それはもちろん命に関わることです。
むくみ、腫れ上がっていく身体、そして段々と状態が悪くなってきます。当初お父さんは娘の意思を尊重して見守っておられましたが、ある日 華子さんに「やっぱり、生きていて欲しい」と伝えます。主治医を交えて華子さんとお父さん三人で話し合いをしますが、華子さんは強い意志で、「どんな状態になっての家で暮らすことが私の喜びなので、最後まで見守って欲しい」と伝えます。そして8月の終わりに肺炎を起こして呼吸困難に陥り、9月14日の朝に亡くなられました。
華子さんは知人の紹介で知り合った野口先生と、700通のメールを通して自分の気持ちを伝えてたり、相談したりしていました。家族には言えない(家族だからこそ言えない)ことを相談できる人が居たからこそ、心の平静を保つことが出来たんでしょうね。
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