中国新聞に福山の近中四国農研の一般公開のお知らせが出ていたので、行って来ました。
9:30から15:00まで、子供科学教室コーナー、農機具展示コーナー、研究成果展示コーナー、公開講座、農業相談コーナー、圃場見学、サツマイモ掘り体験、販売コーナーと盛り沢山の展示がありました。
近隣の住民の方への施設の紹介がメインの様ですが、農業相談コーナーに何人かおられましたので、農業者の方も来られていたようです。
圃場は、西深津は水田が主で6.3ha、天神圃場は畑が主で5.2haあるそうです。圃場見学では西深津の水田と大豆を見せて頂きました。
稲は自家受粉なので、異なる品種を隣接して植えても交雑はないそうです。ただ、刈り取り、脱穀などで違う品種の籾が混ざらない様に注意が必要です。
近中四国農研は、福山以外にも島根の大田市、京都府綾部市、香川県善通寺市にも拠点があり、それぞれ担当の研究をされているようです。
今回は、福山で開発された低アミロース米「姫ごのみ」、開発中の飼料用イネ「たちすずか」や四国で開発された大豆「はつさやか」「あきまろ」が紹介されていました。
公開講座では、「農産物直販所のおはなし」として、直販所では売り切れと売れ残りの両方が発生していて、それを解決するには需要量予測に基づく生産が必要ということでした。面白かったのは一日の販売量の概ね半数が売れる時刻は平日・休日に関わらずほぼ一定だそうです。また、「知っ得ダイズの話」では、大豆の種まきから収穫までの流れや大豆の用途、またそれに適した品種について紹介がありました。
私も農業相談コーナーで、ミナミノカオリと云う品種の小麦で穂発芽対策について聞いてみました。ミナミノカオリは穂発芽しやすい品種なので、すこし早め(水分量30%程度:爪の跡は付くが割れない水分量)でも、天候の良いときに刈り取る方が良いそうです。同じ硬質小麦のニシノカオリと云う品種についても聞きましたが、ミナミノカオリより穂発芽しにくく栽培しやすい品種だが、パンにした時の食味は落ちるそうです。
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