原題は「We feed the world」、同名の映画の書籍化です。
映画は今年上映されていますが、上映されているのは北海道、群馬、愛知、静岡、佐賀、沖縄で、残念ながら広島近県では上映がありません。
余って捨てられる食品と飢餓の関係。最近フードマイレージと云う言葉が聞かれるようになりましたが、日本に限らず多くの食べ物が他の国で生産されて輸入されています。生産国では輸出用の作物を作るために多くの耕地を使用するため、自国民の食べるものが無いという矛盾が発生しています。肉を生産するための飼料(肉の10倍の植物が必要)や燃料用アルコールの原料、時にはそのまま燃やして燃料にするなど、そのまま食べれば多くの人の飢えを救えるのに輸出のために使われてしまいます。
でも、それは消費者が肉や燃料を求めるから作られているということ教えてくれます。また、農薬会社に取り込まれた種苗会社がどんどん見た目の良いF1種を生産するため、在来(固定)種を作る人が少なくなっています。さらにF1種の次には種の出来ない一代種を作り出そうとしています。消費者から世界の仕組みを変えていく為に、多くの人にこの映画または本を読んで頂きたいと思います。
惜しむらくは翻訳が直訳に近く読むのが疲れます。なのでDVDが発売されたらそちらをお勧めします。
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