ある施設の1階にあるLAN回線を2階に延長する案件があり、配線ルートが無かったので無線LANを使用することにしましたが、実際に設置してみるといくつか問題が発生して予定通りには行きませんでした。
調査の時に、1階に無線LANのアクセスポイントを設置しても、2階の床のコンクリートが厚く2階のノートパソコンでの電波強度が弱く、2階にリピータ用のアクセスポイントを設置することにしました。
1階と2階のアクセスポイントは、WDSという中継機能でむすびます。
さらに2階のノートパソコンは2階のアクセスポイントに無線(WiFi)接続にすれば、2階のノートパソコンから1階のLAN回線に接続できるはずでした。
実際に設置してから発生した問題は、大きく分けて2つでした。
1つ目は、突然LAN接続が切れる現象が発生しました。
2つ目は、通信速度が予想以上に遅かったことです。
そして、原因はいずれも他のアクセスポイントの混信だと思われます。
最初の私のミスは、チャンネル設定です。既設のアクセスポイントが802.11g/n規格の1ch、7ch、11chを使っていたのにチャンネルが違っていれば良いと思い、10chに設定してしまいました。
802.11b/gの各チャンネルの中心周波数は5MHz毎に設定されてるが、前後11MHzの範囲を使用するため、実際にはラップしていて、混信しないためには5ch以上離さないと混信する可能性があります。
もう一つのミスは、WDS(リピータ)接続は速度が直接接続した場合の半分程度になることを知らなかったことです。
結局、比較的電波強度及び利用頻度か少ないと思われる7chを無視して5chに設定し、電波強度がある程度確保できたこともあり、リピータ接続を諦めて1階のアクセスポイントに直接接続することで何とか実用的な速度での接続を確保できました。
混信が起こりにくい802.11aも試したのですが、周波数が高いために減衰が大きくて、かえって通信速度が落ちたので、断念しました。
よく利用しているので、ついつい安易に無線LANを選択してしまいましたが、やはり安定して接続出来るのは有線ですね。以前に使った構内xDSLモデムを使うべきでした。反省・・・
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